2022年2月1日(火)から6日(日)まで、銀座 森岡書店さんにて『戸田幸四郎名作絵本』の展示を行いました。
展示タイトルは【血となり骨となれ 絵本作家・戸田幸四郎が描いた、知られざる名作絵本展 】。期間中は作品だけでなく、森岡書店さんに原画も展示しました。
太宰治の『走れメロス』、宮沢賢治『竜のはなし』、小川未明『牛女(うしおんな)』、花岡大学の『世界一の石の塔』、『百羽のツル』の5巻からなる名作絵本集は、日本の文豪がさまざまな人間の心を綴った物語が集められています。
この5巻を選んだのは、もちろん戸田幸四郎。そこに自身で渾身の油絵を描き、名作絵本集として完成させました。
幸四郎のひとつのライフワークとも呼べる作品群でもあり、当美術館でも展示室4に原画が展示され、来館くださるお客様からも「心にズシンと響いた」「子どもたちが夢中になって見ていた」など嬉しい感想をお寄せいただいています。
『あいうえおえほん』などの代表作と比べるとテーマも絵も色彩も重厚で、同じ作者とは思えない!と言う声もいただきますが、「名作絵本」には幸四郎が読者の皆さまに伝えたかった思いがこめられています。
「人間とは何か、どう生きるか」名だたる文豪の筆致に戸田幸四郎が正面から挑んだ魂の作品。美術館では原画の他にも豪華声優陣の朗読で楽しめるDVDもご覧いただけます。貸し出し絵本もございますので、じっくりとお読みいただくこともできます。
時代を超えて心を揺さぶる『戸田幸四郎名作絵本集』の世界を、ぜひ当美術館でもお楽しみください!
【銀座 森岡書店について】
「一冊の本からインスパイアされる展覧会を行う書店」として、2015年にオープン。
古本の街、東京・神田神保町の古書店で経験を積み、本を中心にさまざまな文化に深い造詣を持つ店主・森岡督行氏の独自の視点が光る唯一無二の書店兼ギャラリーとして注目を集めています。
皆さんも東京にお出かけの際には、ぜひお訪ねになってみてください。
きっと素敵な出会いが待っています!
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